放射線科は医師の指示に基づき、さまざまな機械を使って、患者様の体のなかを、極力負担のかからない状態を確認しています。
又、様々な検査で受ける放射線の被ばく量を極力抑えつつ、確実に撮影部位の状態を把握できる撮影条件を設定するようにこころがけています。
レントゲン
「息を吸って、止めてください。」でおなじみの放射線(X線)を用いて体のなかの様子を調べる検査です。レントゲンがX線を発見したのでこう呼ばれています。最近では、肺や骨の状態を確認するために使われます。
CT
この装置は、瞬時に16断面(スライス)が同時に撮影できる、マルチスライス技術を搭載しています。寝台に横になるだけで、頭部、胸部、腹部等、全身の断層像(輪切り)が鮮明に撮れ、また立体的(3D)な観察により、各部疾患の的確な診断に効果を発揮します。
造影(CT・MRI)検査に関する説明と同意
- 造影剤を使った検査を受ける可能性のある方には、あらかじめ「検査における造影剤投与に関する同意」をいただいております。以下の項目をお読みになった後に、ご不明な点を主治医または担当医に質問し、納得されましたら同意書に署名をしていただいております。
- 造影剤は、病気の性質を詳しく知るために写真により強い濃淡を作るための薬です。静脈内に注入された造影剤は、血管を介して全身の臓器に分布します。したがって、血管腔の状態、臓器の血流状態などの、詳しい病変部分の情報が得られ、診断や治療方針の決定に有用です。
- 造影剤は安全な薬剤ですが、稀に副作用が起こることもあります。造影剤使用予定の患者様には検査の有用性と副作用の可能性を理解したうえで検査をうけていただきたいと考えます。
- 副作用の種類は次のようなものです。
- 軽い副作用・・・・吐き気・動悸・頭痛・発疹・かゆみ:100人から200人に1人位
- 重い副作用・・・・血圧低下・意識障害・呼吸困難:1万人から2万人に1人位
- 病状・体質によって約10~20万人につき1人位の割合で重篤な副作用が起こることもあります。
MRI
ベッドの両側が320度開いたワイドオープン式0.4テスラMRIシステムです。圧迫感が少なく、お子様やご高齢の方、閉所恐怖症の方にも安心して検査が受けられると
ご好評をいただいております。
該当するものがありましたら検査前に医師・看護師・担当技師にご相談ください
- 脳動脈瘤クリップ・義眼・人工内耳・人工弁・血管内ステント・胸骨ワイヤー・人工関節
- インスリンポンプ・デジタルインプラント・歯科矯正・その他手術等による体内金属
- 閉所恐怖症・入れ墨・妊娠している、またはその可能性がある・授乳中である。
MRIを撮影される方へ
MRIは強力な磁場と電磁波を使って撮影する機器ですので、金属の影響を受けやすく、そのため、撮影の際は、身につけられている金属(眼鏡・時計・指輪・ネックレス・はり薬・コンタクトレンズ・補聴器・入れ歯・かつら・ヘアピン・エレキバン・使い捨てカイロなど)は事前にはずして撮影に臨まれて下さい。またお化粧なども金属イオンが含まれる場合がありますので落としていただく場合があります。
CTとMRIの比較
CTとMRIの原理は全く異なるものの、同じ輪切り画像検査として、よく比較の対象となります。CTはMRIに対して以下のような利点と欠点を持っていると言えます。
利点 |
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欠点 |
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非常に大まかには、骨疾患や肺疾患、あるいは出血などの救急疾患の場合には、MRIよりもCTが有用なことが多いといわれています。一方で、脳腫瘍や前立腺・筋肉・靭帯の疾患においては、MRIの軟部組織の描出力が威力を発揮するといわれています。
DSWL (体外衝撃波結石破砕装置)
衝撃波発生装置は最高の破砕力を持つスパークギャップ方式を採用しております。 10段階の出力調整が可能で、患者さまに最適な治療を行うことが可能です。 衝撃波を発生するリフレクターを上部と下部に装備しているために、全ての部位の結石治療が患者さんに負担の少ない仰臥位(仰向け)で可能になりました。また結石治療中に上部、下部のリフレクターを切り替えても再ポジショニング(結石位置合わせ)をしないで治療を続けることが可能です。結石位置確認などに使用する透視画像装置は大容量回転陽極式X線管球と9インチサイズの大口径イメージ管、更に最新の画像処理機能を装備しており、高解像度の透視画像を表示し、より確実な治療を提供いたします。