アルツハイマー病
アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などの認知症や軽度認知障害（MCI）の診断治療を行っています。本人・家族からの詳細な問診と診察に加え、血液検査、画像検査（MRI(VSRAD), 脳血流SPECTなど）や神経心理学的検査などを施行し、早期診断に努めています。外科的治療適応のある慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症などの鑑別診断も行います。ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、かかりつけ医、精神科医とも協力して、薬物治療のみでなく、家族指導、介護・福祉を含めた地域連携を通じて総合的支援を目指しています。これまでアルツハイマー型認知症の治療薬として本邦で認可されているのはドネペジルのみでしたが、今年になりメマンチン、ガランタミン、リバスチグミンが相次いで認可され使用可能となっており、今後も新規治療薬やワクチン、PETなどを用いた早期診断技術の開発が急速に進み、実用化することが期待されます。近い将来に向けて、現時点で出来得る正確な診断と少しでも進行を抑える治療がますます重要になって来ると思われます。緊急性のある場合を除いて、受診まで少々お待ち戴くことがございます。なお、問診や診察には非常に時間がかかることが予想されるため、診察時は御家族の方の同伴をお願いしております。