医療法人社団 威風会 栗山中央病院

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上腕骨頚部骨折について

Q1 上腕骨頚部骨折とは?

転んで手を伸ばしてついたり、直接肩を打ったりして発症する、上腕骨の肩に近い部分の骨折です。特に女性で、骨粗鬆症のある人に多発する傾向があります。転倒の直後から、肩の強い痛みが出て、肩を動かすことは出来ません。貧血を起こすこともあります。2~3日後には、肩から胸部、上腕部に皮下出血が広がります。

手術の目的

上腕骨頚部骨折は「4大骨折」のひとつにあげられます。特に、高齢者においては可動域制限をきたすことがほとんどです。骨折を手術で強固に固定することは、治療期間、可動域の面から見ても有効です。転位(骨がずれること)を予防し、肩関節周囲筋や腱板の拘縮、筋力低下の予防のため、早期離床のために、術後リハビリとします。

観血的整復固定術(骨接合術)

上腕骨頚部骨折では骨接合術という手術を行います。折れた部分を金属の板やネジ(骨接合材)で固定します。骨折部を骨接合材で固定すると、早期にリハビリテーションをすることが出来ます。使用する骨接合材は、骨折の場所や折れ方で使う種類が異なります。

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合併症

  • 麻酔、輸血による問題
  • 周囲の血管や神経の損傷
  • 術後感染、肺炎、腸炎
  • 深部静脈血栓症、肺動脈塞栓症
  • 偽関節、上腕骨頭壊死
  • 術後せん妄、認知症~一時的に認めることがあります

※その他、予測できない出来事に対して、医療処置が必要になる場合があります。

リハビリテーション

1週間程度の安静でも、筋肉の力は衰えています。転倒などの危険を防ぐため、医師の許可が出るまではベッド上のリハビリを中心として下さい。また、リハビリの進み具合は人によって違いがあるので、あせらないで、自分のペースで進めてください。痛みが強い場合は、我慢せずに医師、看護師、理学療法士にお話下さい。リハビリの進行状況を見て、必要があれば術後1~2週で退院を勧めております。

※分からないことや不自由なことがある場合は、遠慮せずにスタッフに伝えて下さい。

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ご心配なときは、いつでも声をかけてください。

分からないことや不自由なことがある場合は、遠慮せずに、いつでもスタッフに伝えて下さい。

私達と一緒に、元気に治療していきましょう!